社長コラム 六風詠草「太陽の請求書」

太陽の請求書

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 神様の目から太陽系の星々を見てみると、直径10センチ大の強烈に燃えるガス球体が、太陽で、その周囲を水星は4メートル離れ、金星は7メートル離れて廻っているのだそうである。私達の住むこの地球はというと、直径僅か1ミリで、太陽から10メートル離れた所をまわっているのだという。それでも夏の暑さを想うと、太陽のエネルギーの凄さにはあらためて驚かされる。地球に棲む私達生物のすべては太陽の恵みのおかげで生きていられるのだ。

 「日本」は昔らから“日出ずる国”「日の本」と言われており、その“日”は勿論太陽のことだし、太陽を神とする信仰は世界中に無数にある。誰に対してもどんな生物にも、公平に光と熱を、惜しみなく与え続けて、何万年前から、今日もこれからも、誰も一度として、太陽から請求書を突きつけられる事が無い。何という壮大なありがたさ、有り難さだろうか。

石油エネルギーだって、かつて太陽の恵みで育った動植物が埋蔵された物である事を想うと、私達の生活のすべてが、太陽のおかげである事を思わずにはいられない。太陽が無くなってしまったら、先ず、真暗闇となり、極寒地獄と化し、植物の炭酸同化作用も出来なくて空気も吸えなくなる。私達の生殺与奪のすべては、太陽に握られているのだ。

 地位や財産やお金や物品等々、日頃私達が欲しいと思うものは、必ずしも生きて行く為に必須のものではないし、数量にも限りがあるから、入手するのは、大変にむずかしい。しかし、生きて行くのに、絶対に必要な空気や日光や水や塩は殆ど無限に、無料又は極低料金で得ることが出来る。また、人のやさしさや思いやりの心なども、無料で無限である事を思うと、何と私達は、幾百千条の無量無限の恩恵の中に生かされているのだろうかと思わずにはいられない。

 「ツキを呼ぶ魔法の言葉」とか、「幸せになる生活習慣」などの本を読むと、「ありがとう」という感謝の言葉を、習慣化しなさいと書いてあります。当たり前すぎて気付かずにいるけれど、身辺の多くの事象のありがたさに想いをいたし、私も先ず、身近にいる妻に対して、ありがとうと言う所から始めようか。

 

  衣食住 心くだいて吾がために 働く妻のうしろ姿よ

 

  おかわりをすれば鍋にすぐ火を入れて あたためくれる味噌汁の味